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ETCカードの適格請求書等保存方式(インボイス制度)の保存について

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2023年10月1日より制度開始となる適格請求書等保存方式(インボイス制度)について、正直仕事をやっていて調べるのも大変です。皆様も大変でしょう。そこでわかっている範囲で記事にしたいと思います。最初に表をみたらわかります!

目次

高速道路通行料金の適格請求書等保存方式(インボイス制度)について

支払手段発行方法請求書等適用インボイス備考
現金書面(料金所)領収書適格簡易請求書(簡易インボイス)
クレジットカード書面(料金所)利用証明書適格簡易請求書(簡易インボイス)
ETCクレジットカード書面(料金所)利用証明書インボイス対象外後日ご利用料金が確定するためインボイス対象外(従前どおり)の様式で発行されます。
ETCクレジットカード電子(ETC利用照会サービス)利用証明書(未確定時)インボイス対象外後日ご利用料金が確定するためインボイス対象外(従前どおり)の様式で発行されます。
「※料金は確定ではありません」といった注意書きが表示されます。
ETCクレジットカード電子(ETC利用照会サービス)利用証明書(確定時)適格簡易請求書(電子簡易インボイス)ご利用料金が確定した場合利用証明書の表示時に、「確」マークで明示いたします。

各高速道路会社の対応は皆同じ

道路会社名サイト
西日本高速道路(株)https://corp.w-nexco.co.jp/newly/r4/1227/
中日本高速道路(株)https://dc2.c-nexco.co.jp/etc/discount/frequency/invoice_system.html
東日本高速道路(株)https://www.driveplaza.com/cms/box_side_news/2022/1215/etc_Invoice-system_start.html

基本3社の中身は同じです。
上記3社の記事に書いてある通り、ETCカードもかなり保存する量が増えるため大変になります。
自社が発行する請求書の書式が変わることやインボイス発行事業者になるための登録申請が必要といった情報は認知が進んでいますが自社が受け取る書類の保存ルールが大きく変わることについてはあまり知られていません。
今回のETCカードの保存の仕方は大変になりますが、NEXCOが発行しているカードについては不課税、非課税、課税で別々に表記されます。
また各協同組合で発行されている請求書も不課税、非課税、課税と表記されるよう順次対応しています。

現金・クレジットカードでの支払い保存方法

最近は減ってきたかもしれませんが、高速道路の料金所で現金やクレジットカードを使って支払いケースがあります。
現金・クレジットカードでお支払いされる場合の適格簡易請求書の交付は料金所において紙での発行となります。
こちらは割引がない為その場での交付となります。

現金の場合は上記のように変更となり、クレジットも同じ形になります。

ETCクレジットカードでの支払い保存方法

ETCクレジットカードのインボイス対応について、ETC利用照会サービスにおいて電子適格簡易請求書を交付する予定となっています。
利用証明書を電子データ保存、または出力して紙で保存となりクレジットカードが交付するWEB明細は適格請求書等とは認められないとのことです。
サービスエリアにおいてあるETC利用履歴発行プリンターで交付される利用明細書はインボイスの対象外となります。後日割引等により変更があるためです。
またETCカードを利用して料金所で発行する利用明細書も該当しません。

ETC利用照会サービスの登録が必要

ETC利用照会サービスで発行できるインボイス制度に対応の「利用証明書」はETCクレジットカード、ETCパーソナルカードをご利用された場合に限ります。
ご利用料金が未確定の状態でETC利用照会サービスから発行される利用証明書はインボイス対象外となりますのでご注意ください。

消費税の仕入税額控除(AまたはB)
A:利用明細書の電子データ保存
B:同電子データを出力して紙保存(整然明瞭な状態で保存)

ETC利用証明書は過去62日間のETCの利用についてダウンロード出来るため、年間まとめてではなく定期的に保存する必要があります。

法人税・所得税と消費税で取り扱いが異なります。

このETC利用照会サービスのWEB上からダウンロードできる「利用証明書」は「電子取引」として取り扱われ、改正電子帳簿保存法では、法人税・所得税法上の所得計算上損金ないし必要経費として控除をするためには、紙に印字しての保存が認められません。(令和6年1月以降)

消費税の仕入税額控除のためには、従来どおり紙に印字しての保存は可能です。消費税の仕入税額控除のみをして、法人税・所得税の損金・必要経費算入はしないということは考えにくいので、ETCでゲートを通過した時の利用料金については、WEB上の「ETC利用照会サービス」から「利用証明書」をダウンロードし、「電子データ」としての要件を満たす一定の改ざん防止措置を講じた形式での保存が必要になるということでしょう。

このあたりが大変になりそうですね。

ETCパーソナルカードでの支払い保存方法

ETCパーソナルカードは適格簡易請求書の対応しているため、ETC利用照会サービスは必要ありません。
登録しておいても問題はありませんが、直接対応済みで請求書を発行するとのこと。

紙もWEB明細も今までと違うのは税率分がきちんと表記されているところと還元額も載せている点ですね。そのため、ETC利用照会サービスの登録は不要ということなのでしょう。

トラック協会・協同組合で発行している法人ETCカードの支払い保存方法

NEXCOカード、法人ETCカードをトラック協会や協同組合から発行している場合は、トラック協会や協同組合が対応するため、組合員は発行された請求書を保存する形になります。
非課税・課税・不課税とわけて請求されるため、保存が必要となり、通行明細に関しては、ETC利用照会サービスの登録が必要になるかもしれません。現時点での国税局や税務署、カード会社への問い合わせでは、わかりませんという返答。
またマイレージ登録等をしていて還元額走行も請求書が発行される場合は、そちらの請求書の保存も必要となり、ETC利用照会サービスの登録は現時点では未定となっています。
ただし、法人ETCカードについて、クレジット機能がついている場合はETC利用照会サービスが必要になります。(無料走行の明細がない為です。)無料走行の明細があっても確定マークがないとだめな場合もありとのこと。
各トラック協会・各協同組合により違いますので、対応しているか確認しましょう。

ETC利用照会サービスの登録等について

実際に何枚も登録していますので、詳しい記事をご用意しました。下記をご覧ください。

まとめ

普段からETC利用照会サービスに登録していて利用している場合は管理しやすいとは思いますが、登録もかなり慣れるまでは大変です。早めに対応が必要となりますので、経理の皆様方頑張ってくださいね!その登録についても車載器をきちんとセットアップをしていないと登録ができません。再セットアップが必要になりますのでそれについては関連記事をご覧ください。

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